次の世代に「希望ある環境」を繋げないといけない。それは、我々の使命でもあります。次の世代に「希望ある環境」を繋げないといけない。それは、我々の使命でもあります。

Q. 企業の概要についてお聞かせください 

峰南工業株式会社は、もともと創業者が昭和42年に峰南工業所という会社を起こし、今年で創業51年になります。
当社は、暮らしに欠かせない「水と空気」に関わる生活インフラを消費者とつなぎ、常に快適に使用できるように、給排水工事や、空調設備・換気設備の設計・施工を手掛けています。お客様は、大規模なプラントを抱える大手企業から官公庁や学校などの施設、一般家庭まで幅広く、対応力と仕事の質の高さを評価していただいています。
将来的には、今まで以上にお客様の声を聞きながらサービスが提供できるよう、元請けとしての仕事を増やしていくことも見据えて、請負体制の整備に全社を挙げて着手しようとしています。

Q. 企業の強みは何ですか?

当社の強みは「関連する工事は1社で全てできる」ところです。
プラントもできるし、溶接もできるし、ちょっとした修理もできる。おかげ様でお客様からは「峰南さんならなんでも頼める」「最初から最後まで面倒見てくれる」ところに付加価値を感じて仕事のみならずいろんなご相談をいただいています。

Q. 経営理念・基本方針についてお聞かせください。

理念にある「絆」は私が最初に提案しました。
「絆」には理念に込めた想いが全て入っていると私は考えます。しかし、それだけでは分かりにくく、社員から「理念とは、方針とは?」と意見があり、社員みんなで共有するためには、もっと分かりやすい理念じゃないといけないと思い、今の形になりました。
色々な「絆」がありますが、その中でも「笑顔の絆」を大切に育ててほしいと思っています。そして、いきいきと生きるには「希望ある環境」、すなわち「いきる空間」が必要です。
地球環境もそうです。2100年には、気温の上昇に伴い、海面は最大80cm強、上がると言われています。それを少しでも軽減するのは、設備工事を担う我々の仕事だと思います。次世代に少しでも「希望ある環境」をつなげないといけない、それは我々の使命でもあります。
私はこの理念を信念において、経営をしています。社員と会話をする時間をできるだけ多く持つことで、私のやり方に共感してもらっています。理念を通すことで、創業者から伝承されてきた想いが、次の世代にもつながっていくと信じています。

Q. 今後の展開(中長期展望)についてお聞かせください

就任当時はリーマンショックの洗礼を受けましたが、近年は高度経済成長期に建てられた建造物が建て替えの時期を迎えているため設備の需要もあり、景気は上向きです。
ただ、会社としての利益は上がっているけれども、中長期を考えると人を育てていく必要はある。人を育てるのは社員が一つになってやらないとうまくいきません。これがかみ合ったらいい会社になる。だから理念とか方針を大切にしないといけないんです。峰南で勤め上げ、人に誇れる会社にしたいです。
ビジョンマップにも描いている通り、10年後は社員50名の企業となるために、社員みんなが目標を掲げて挑戦できる会社になりたいと思っています。
まずは仕事を請け負う仕組みを見直し、働きやすい環境に整備する。そして、社員が漫然と働くのではなく、一人ひとりが自分の目標を立て、やりがいを感じて人間的にも成長できる機会を増やす。また「水と空気」に関わる会社として、環境保全をリードするコンサルタント的な分野で社会に貢献することも検討しています。

Q. 社員にはどの様に成長してほしいと思っていますか?

企業ビジョンにある通りです。新しいことにチャレンジすることで、新しい自分を発見してもらいたい。いくら迷っても失敗してもいいから、チャレンジし続けてほしい。
そうした経験が、糧になったことを5年後に気づき、自分が成長したと実感できる。そういう生き方をしてほしいと思っています。
そのため、若手が現場に出やすい仕組みづくり・働き方改革を、社員と一緒になって行っています。
現在、元請けの仕事を若手に担当させています。元請けの仕事は直接お客様と話ができますし、お金の折衝なんかも自分でするようになるので、いい勉強になります。やりがいもありますし、責任もあります。それを乗り越えた時の達成感を感じてもらう必要があります。もちろんお客様にも了解を得ています。お客様も同様に若手や未経験者を担当にされます。そうすることで、企業同士が成長し、ひいては地域全体の活性化につながると考えています。
私の考える会社組織、会社というのは「人ありき」です。技術力も伝承しなければいけません。お客様に「この人なら任せたい」と思ってもらえる様な人に育ってほしいです。そして、社員には「人」を大切にしてほしいです。自分の家族はもちろん、家族を大切に思う気持ちと同様に、同僚をはじめ、自分に接する人全てを大事にできる人になってほしいと思っています。

※上記は2018年4月にインタビューした内容です。